基本的な小銃と照準器、アタッチメントを使って目標に弾を当てる方法を紹介します。使うMODはTRI Gaming Arma3 Coop Serverと同じですが、ExileやEpoch、Life系でも応用できると思います。
ミッションが始まって装備を選ぶ際に、ずらずらと表示される様々な照準器がありますが、適切な照準器の使い方を知っているだけで命中率を上げられます。
目次
1.0 照準器
1.1 アイアン サイト
アイアン サイトは銃にもともとある照準器で、キャリング ハンドルなどに内蔵されています。アイアン サイトは小さな円状で中長距離までの交戦、大きな円状では近接戦闘や平均距離で動きながらといった限られた視界時において使います。
バックアップ アイアン サイトは銃に取り付けるアイアン サイトです。バックアップ アイアン サイトは600メートルまで有効な射撃ができます。
どちらもPage UpとPage Downキーでゼロインを調節し、照準器の縦棒が目標の中央部分へ重なるように狙います。
1.2 ドット サイト
M68 CCO ドット サイトやEotech M533 ホログラフィックは、無倍率の照準器です。アイアン サイトに比べると暗い場所でもかかわらず素早く照準ができ、近接戦闘で効果を発揮します。ただし、弾道補正機構が無いため200メートル以上では射撃精度が落ちます。
- AImpointシリーズ
- ACO
- 1P63や1p76 Rakurs-PM、EKP-1S-03、PK-AS
- Eotech 533などのホログラフィック照準器 (Mk17やXPS3)
照準器に表示されている赤い点などの照準線を、目標の中央部分へ重なるように狙います。
1.3 テレスコピック サイト
ACOGといった光学照準器は弾道補正機構を使い、800メートルまで照準できます。搭載されている照明で日中はもちろん、低照明の夜間でも作戦に使えます。4倍の拡大倍率をもち、素早く照準することができます。
- ACOGシリーズ (AN/PAS-31やTA31)
- ARCOやMRCO、RCO、ERCO
- SU/PVS-230シリーズ (Elcan Specter DR)
- zo 4×30やSUSAT、LDS
- 1P29や1P78
弾道補正機構により複数の弾薬をつかって遠い目標と交戦できますが、近接戦闘においては狭い視野で照準する必要があります。
1.4 サーマル ウェポン システム
サーマル照準器は遠赤外線 (熱赤外線) を検知して、画像上に表示します。雨や霧といった粒子に影響をうけ、見えにくくなりますが日夜問わず、熱を発している人や車両が強調して表示されます。
- AN/PAS-13のLWTSやMWTS、HWTS
- TWS
- Goshawk
- AN/PVS-27AやAN/PVS-4、AN/PVS-10、Nightstalker
N
キーで画面表示を切り替え、みやすくできます。
1.5 レーザー ポインター
IRポインタやレーザは小火器にとりつけ、Infrared light (赤外線光) を照射する装置です。ピンポイントに照射する光で狙いを付けます。IRは暗視装置を介してでしか見られません。そのため、夜間での作戦で使います。
- AN/PEQ-15やAN/PEQ-2
- Laser Pointer
Lキーで照射ができ、フラッシュライトとの組み合わせたアイテムでは切り替えもできます。目標を指定したり、おおまかな狙いをつけるのに使います。
2.0 アクセサリー
銃に取り付けられるアクセサリーは、必要ではないですが銃の安定性に寄与したりするなど有用です。
2.1 バイポッド
バイポッドは戦場で銃の安定性を向上させるアイテムです。ハンドガードの下側にとりつけられ、依託射撃ができるようになります。
2.2 フォアグリップ
フォアグリップは銃口の向きを変えやすくしたり、反動のが抑えやすくなります。またパイポッドを兼ね備えているGripodは依託射撃も可能です。
- TD Vertical Grip
- AFG
依託射撃は、銃に付けられている 2 脚や、銃身を地面や土のう、壁などにもたせかけて、武器の精度を高める射撃方法が使えるので、覚えておいて損はありません。
2.3 フラッシュ ライト
フラッシュライトは明かりを提供するほか、限られた明るさの中で目標を照らしだすことができます。漏光をして位置がバレないよう、必要なときだけ使います。
- Flash Light
- LLM Mk3
- Surefire M952
- UTG Defender 126やWMX
2.4 サプレッサー・フラッシュ ハイダー
サプレッサー(サイレンサー、消音器)は射撃音を低減させるアタッチメントです。隠密時などできるだけ音を出したくないときに使いますが、完全に音は消えません。
- NT4 QDSS
- Rotex-5
- Sound Supressor
- DTK-4
- PBS-1/4
- TGP-A
フラッシュ ハイダー(消炎器)は、発射時に銃口からでる発射炎を低減させるアタッチメントです。炎による視界の阻害を低減できますし、夜では光で位置が露呈しにくくなります。サプレッサーとの併用はできません。
- SF3P-556-1/2-28
- DPM-AK-5
- DTK1/2/3
- PG S64
2.5 グレネード ランチャー
M320/M320A1やM203、GP-25、GP-34は小銃に取り付けられていたり、単品で使える軽量のグレネード ランチャーです。いずれも40mmのりゅう弾や煙幕弾、照明弾、信号弾、非致死性弾、訓練弾を発射できます。
狙うときはランチャーに取り付けられている、リーフ サイトを使います。Page UpとDownキーで発射距離を調節しますが、アイアン サイトと同じ仕組みです。画像では250メートルに設定しています。
3.0 体勢
画像のように人の重心が高くなるほど、銃の安定性は低くなります。それに移動中など身体が動いているときは、精度に影響します。安定を得られる体勢や場所をつかうことにより、射撃精度が向上できます。戦闘はつねに最適な体勢ではじまらないので、どの体勢からの射撃を練習しておく必要があります。
3.1 立射
立射は近距離や姿勢を取れる時間がないほど、近い距離での戦闘で使われます。支え立射は、左手の辺りを壁などのオブジェクトに近づけるだけで、限定的な安定性をえられます。
3.2 膝射
膝射は自分の身体をつかって反動の抑制ができ、すぐさま反撃できる体勢です。支え膝射は岩や人工物などを支えにすると、安定性が増します。
3.3 伏射
伏射は安定している体勢です。支え伏射は土のうなどを支えにし、もっとも安定した射撃が可能になります。
4.0 狙う
目標までの距離をレーザー測距器などで確認したあと、照準器で狙いをつけます。ゼロインが300メートルの場合は、こうなります。
照準器をつかって、身体の中心点を狙います。アイアン サイトで400メートル以上を狙う場合は、Page Upでゼロインを上げ、300メートルの時のように狙います。
ドット サイトではゼロインが固定されているため、ドットの位置を距離ごとに調節する必要があります。
ACOG の場合は赤い矢印のマーク、それに横棒を対象に重ねて撃ちます。400mなら4とある横棒を重ねる必要があります。多くのテレスコピック サイトはACOGのように、照準線が書かれていて、対象までの距離と照準線を合わせる必要があります。
目標は動いているときがあります。対象が歩いているときや駆け足、ラッシュしているときは、図のようにリードを取りつづける必要がうまれます。
このとき、距離と移動速度によってリード量が変化します。距離が遠く、走っている場合はより多くのリードをしなければなりません。
4.1 風
環境は射撃を複雑にする要因で、風などによる影響を相殺させる必要があります。そのうち風は、最も一般的で大きく働く要素で、理解しておくと影響を回避できます。
風が左から吹いていると、弾は右にそれます。右から吹いていると弾は左にそれます。この効果は弾丸の飛翔時間によって増えるほか、風速や風向によって変化します。効果を相殺させるためにも、まずは風向と風速を特定します。
ACE3 MODではShift + Kで、ビューフォート風力階級を矢印で表示しています。0~0.2m/sの平穏では円で表示されますが、矢印の色が赤に近づくほど風速が大きいという意味です。
風速と風向が判明しました。自分を中心に時計でみたてた場合、14時から16時、20時から22時に吹く風向の場合では最大のリードを取る必要があります。しかし13時など斜めからでは半分、12時と18時の風向では取らなくてもかまいません。
撃つときは影響を相殺するために、風向が射手から見て左の場合は、目標の右側に照準器のリードを取ります。ただ、目標がさらに右へ動いているときは、わずかにリードを取るだけで十分です。
4.2 複合的な要因
風やうごいている目標をふまえ、さまざまな状況に対応し狙いをつける必要があります。例です。
対象と風向が右にむかっているなら、風によるリード分を減らします。対象が右、風向が左なら風によるリード分を増やします。加減するリード量は風速や目標の移動方位によって変わるので、時計で見立てた場合を参考にします。
5.0 弾薬
小銃で使える弾薬はいくつかあり、一部は弾道特性が違うことがあります。
- ・通常弾
- 貫通性にすぐれたフルメタルジャケット弾で、一般的に使われています。M855やMk 262、Mk318 MOD0、5N7、7N10とも記載されている場合があります。
- ・曳光弾
- 撃つと後方に光を曳く、曳光弾です。弾道が分かりやすくなりますが、発射位置を露呈したり、ある程度の距離をとぶとフルメタルジャケット弾と違う弾道になる欠点があります。M856A1や7T3、Tracerと表記しており、日中でも射撃指示に使えるほか、夜間は目立つようになっています。
- ・低照明曳光弾
- 曳光弾ですが、わずかな光を発します。そのため夜間では暗視装置を介してでしか見えません。Mk301 MOD 0やIR-DIMとも表記。
- ・徹甲弾
- 装甲を貫くのに特化していいて、ボディアーマーや軽装甲車両は100メートルの位置で12mmほど貫通できます。M995や7N22、APと表記。
- ・亜音速弾
- 亜音速弾は、おもにサウンド サプレッサーを介して射撃するときに使われます。なるべく発射音を出さないために通常弾とくらべてきわめて遅い弾速になっており、弾道が異なります。7U1やSDと表記。
6.0 練習
Virtual Arsenalやシューティング レンジ ミッションなどで立射と膝射、伏射、移動したあとに各体勢からの射撃を繰り返すことで、慣れになります。
歩兵の徹甲弾の貫通力が100mmは流石にないと思います。