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先日のSL座談会で話し合われた最近のCoopの変化について資料としてまとめておきます。初めて知る方でも分かるようにまとめているつもりですが、疑問に思う事があればお尋ねください。また、以下の内容は全て皆さんのCOOP体験をより良くするための取り組みとして、座談会で同意が取れているものになります。目的を達成できるのであれば何でも積極的に議論して取り入れていくことが結果的に皆さんの楽しさに繋がると思いますので、他にも良い方法があれば座談会等で共有して皆さんでCOOPを盛り上げていきましょう。

まず、ここ数週間での取り組みのそもそもの目的は全て「一般兵科の満足度を上げる」という事に集約されます。
一般兵科というのは主にFTLを含むSL以下の隊員のことで、煩雑な作業を出来るだけ減らし、より目の前の状況に専念できるようにしようという考えがあります。例えば戦場の臨場感を体験できるような大人数での連携を演出したり、ゲーム的な簡単さより現実的なロールプレイを意識させたりすることが当てはまります。また、具体的な指示を含むコミュニケーションを増やすことにより雰囲気を盛り上げたり、行動の目的を明確にすることでただの退屈な待ち時間になってしまうのを防ぐことも満足度に繋がります。

これらの目的を踏まえたうえで、どのようにCoopを面白くしていくかという具体的な手段は今のところ以下の通りです。

COOP全体
・小隊ブリーフィングで全ての作戦を決め、分隊内では確認を中心とする
・分隊長以下はマップマーカーの名称を使って指揮をしない
・マイクロダガー、バニラのGPSのようなMAP付きGPSを使用しない
・小隊長は各分隊の管理、分隊長は分隊全体の管理、班長は分隊長の補佐として班員の管理

    これまでのブリーフィングは大まかな移動経路のみ小隊で決め、具体的な位置取りや他分隊との連携は分隊長に任されていました。しかし、これでは分隊長の慣れによる個人差が大きく、分隊長は上級部隊との調整が大きなタスクとなってしまうことで分隊内の細かい部分まで目が行き届かず、結果的に班長任せになっていました。こうなると分隊長は班同士の連携や、班長を含む班員個人のことについて考える暇が全くありません。そこで、分隊の移動や攻撃などの運用、分隊同士の連携は小隊が統制を執ることにより、分隊長は分隊内のことに専念してほしいという狙いがあります。

    マップマーカーは便利な機能です。しかし、マップマーカーは地図上にしか描かれておらず、それを使って「赤班、P1に移動」と命令されたとき、まず班長はP1がどこなのか確認する必要があります。また、班長が隊員に指示したときも同様に隊員がMAPを開いてそれを確認する手間が増えてしまいます。展開規模が大きいので小隊長から分隊長へはマーカーを使った指示がなされますが、分隊長はそれを目の前の景色と参照して「右前方の赤い屋根の家に移動」「ツリーラインに沿って100m前進」など、具体的な言葉に変換して伝えることで班長や班員の手間を省いたより最前線の戦場らしい指揮が出来るようになります。基本的に分隊は全員が目の届く範囲内に展開させ、班長と班員は肉声が届く範囲内で行動させるので指さし機能を活用するのも良いでしょう。

    上記と関連して、マップとマーカーを常に画面に表示させておくことができるマイクロダガーやバニラGPSは、分隊長が目の前の景色や地形から情報を得る必要性を下げてしまいます。右下に表示されたMAP付きGPSの表示よりも目の前の視覚情報を重視することにより、分隊長と隊員との視点の差を減らし、的確な判断が出来るようになります。

    これら3点や「一般兵科の満足度を上げる」ということを元に各長の役割も変化します。軍隊編成の構造的役割と繋がりは規模が違うだけで小隊も班も同じです。自分たちがどう動くのかを決めるのは常に上級部隊であり、その命令を実行するために配下の部隊をコントロールするという構造です。でなければ他の部隊と足並みが揃わなくなったり、配下の部隊の管理が疎かになってしまいます。どのような部隊であっても、それより大きな部隊の中の数ある小部隊の1つとして貢献するために行動するという構造に変わりはありません。しかし、前線の状況をより的確に判断できるのはその部隊自身なので、目的を達成するために他の良い代案や役立つ情報があれば上申すると良いでしょう。

    これまでの分隊長は自分でどの辺りに展開し、どのように他分隊と連携を取るかという、言わば小隊長的な視点が不可欠でした。各分隊長は小隊規模のより高次な判断を行わなくてはならず、分隊内のマネジメントは班長任せになっていました。班がどう動くのかを班長に委ねるということは、やはり班長は分隊長的な視点が必要で、本来の班長の役目であるはずの班員個人の管理や火力運用が疎かになってしまいます。結果的にそれは隊員一人ひとりへ指示をする余裕が無くなり、末端のプレイは班員任せになってしまっていたと思います。これらを解消するために小隊長が各分隊の動向の管理をすることで、分隊長はより分隊全体をきちんと見れる余裕が生まれるのではないかと考えています。

    小隊長
    ・分隊同士の連携を念頭に置き、作戦を立案し命令する
    ・小隊での隊形や各分隊の小隊における役割を与える
    ・各分隊長と直接会話をして前線の状況を把握する

    小隊長はより分隊一つひとつの動きに敏感になり、小隊として目標を達成するための手足として分隊をコントロールします。これまでは分隊長の判断を元に許可を出すことで作戦を進めるという流れでしたが、それよりも先に分隊に指示を出すことが必要になってきます。小隊ブリーフィングではこれまで分隊ブリーフィングで行っていたことも統合して進めます。例えば各分隊に実際に指示を出すときや、各分隊が小隊に報告を上げるときに必要になるであろうマーカーを作成して共有したり、交互前進や十字砲火を形成するために小隊から積極的な指示を出したりします。

    意図的に分隊を連携させるには各分隊同士が意識しあえる距離感を保たせ、その分隊の小隊での立ち位置を決めます。隣合う分隊がお互いに見えていて、一方に移動、一方に援護の指示を出すことでその分隊長は自身の相対的な役割を認識します。例えば、先頭を進む主攻の分隊、側面を守る警戒の分隊というように、小隊での隊形を決めて各分隊に役割を与えれば、分隊長は作戦を通しての自分の分隊のすべきことが明らかになってきます。全ての分隊がとにかく前進して攻撃、ではなく役割を分けて明確にすれば、主攻の分隊の動きに合わせて助攻や支援の分隊の動きが決定されることになります。

    小隊長が分隊に寄り添い、的確な判断を下すには出来るだけ多くの情報が必要です。無線でのやり取りには限界があるので、分隊の正確な状況を知り、情報を集めたり精査するためには小隊長自ら前線に出向くことが重要です。特に複雑な指示をしたり、意図していることを分隊長に確実に実行して貰うには、その分隊長と直接話すほうが良いでしょう。とはいえ小隊長が一度に全ての分隊の様子を見るのは不可能なので、そういった場所や迂回機動などの本隊と違った動きをさせたい分隊に2ICを派遣したりして小隊としての目を増やすのも大切です。

分隊長
・小隊の命令を噛み砕いて指示をする
・班同士の連携を念頭に置き、各班の分隊における役割を与える
・分隊の隊形、班の隊形と速度を指示する
・各班を目の届く範囲内に展開させ、直接班長と会話して状況を把握する
・緊急度や求められる精度に応じて指さし機能・方向(左右前後・時方向)・方角・方位を使い分ける

    分隊がどこに向かい、どんな敵と交戦するかは小隊長が決定し、分隊長は分隊内の指示に専念します。そこで気を付けることは小隊の命令のオウム返しにならないという事です。小隊長は分隊長に分かるように命令しますが、それが班長や隊員に分かるとは限りません。マップマーカーの件はこれに当てはまります。小隊長と分隊長は指揮が役目ですが、班長と隊員は戦うのが役目です。視覚的に得られる情報は地形や地物などであり、マーカーなどの概念的なものではありません。他にも何のために前進するのか、何のために停止するのかなど、納得できる理由を添えて命令することも指揮の一つです。班長や隊員の目線に合わせた分かり易い指示を心掛けると良いでしょう。

    班を連携させるには班長同士がお互いの位置や行動の目的を把握しなければなりませんが、それを行うのは班長ではなく分隊長です。分隊長は班長が意図しなくとも相互に連携できるように配置や役割を与えます。例えばお互いに視界に収まる範囲内で行動させたり、共通の目標と交戦しながら移動と支援の役割を与えたりします。班長がわざわざ考えて動く必要がなくても連携が取れるような環境を形作るのが分隊長の役目です。

    純粋な指揮職は分隊長が最小なので、分隊は常に一つの単位として考え、班は常に共通の目的を持って行動します。これらを達成するには移動や警戒、戦闘などのあらゆる局面においてまとまりが必要です。バラバラに離散して統率力を欠くのを防ぐために「赤班先行、青班追従して支援」というように分隊の隊形を決め、その隊形を維持するために班の隊形と速度も指示します。班長が自分で班の隊形を決めてはいけないという意味ではありませんが、班同士の連携を優先するならば分隊長が統率したほうがまとまるでしょう。

    的確な判断を下すには自分で直接確認することも重要です。そのためにはまず、目の届かない場所まで班を移動させないことです。指示した班の展開位置が本当に有効か確かめたり、指揮する上で他に参考になりそうな情報があれば何でも吸収します。最前線で隊員を統率する班長の傍に行き、生の意見を聞くことでしか得られない情報や感覚も多くあります。特に交互前進を行う際は、きちんと支援が行えているか把握するために支援側の班と共に行動すると良いでしょう。

    何でもまず方位で考えるというのは状況的に合わないことがあります。すぐ近くに敵がいるのであれば「右前方」というような大体の方向で十分です。特に、方位を使うということは、伝えられる側がコンパスを開いて確認するという手間が発生するということを知っておきましょう。この手間は最前線で戦う一般兵科に常に求めるものではありません。直感的に分かる指さし機能や左右前後、隊の進行方向が共有できていればそれを基準とした時方向、次に方角や方位というように、緊急度や求められる精度に応じた伝え方をすることが的確な指揮であり、対応も素早くなります。