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参加者・遮蔽物をたどりながら進行する。
友軍の装甲車や航空機の強力な支援がある場合は別ですが、基本的に歩兵は攻撃されてもすぐに逃げ込めるよう遮蔽物をたどりながら移動・戦闘を行います。具体的には、家屋、石垣、大きな岩、丘等の起伏、樹林帯(あまり役に立たないが)を選びながら行動することとなります。
地図をズームして良く見てみると、一見何もないような場所にも起点となる石垣や岩のようなマークが表示されていることが多いです。こういった地図から読み取れる情報を活用しコースを選択していきます。・標高の低い場所を選択して進行する。
偵察や他隊の移動支援など特別な事情がない限りは、高地は避け、なるべく標高の低いところを選んで移動します。具体的には、河川や海岸など他と比べ標高が低い場所(遮蔽が少ない等のデメリットもありますが・・・)や、起伏のある地域では谷や窪地などがそれにあたります。地形を上手く利用すると、場合によっては敵に全く身を晒さずに移動することも可能です。また、一般的に攻勢をかける際は「低いところから」が基本です。むやみに高いところへ行ってはいけない理由は、先述のフィールドマニュアルにも詳細な記載がありますが、基本的には、攻撃を受けたときに逃げる場所がない・敵に見つかりやすいなどの理由からです。等高線の狭さなど、地形図を見てもイメージがわかない場合は、トレーニングフィールドなどで地図とにらめっこしながら現地を見て回ると理解の助けになると思います。
ウエポンチームなど一部例外はありますが、基本的なライフル分隊では通常、以上のようなセオリーに従って行動しています。このセオリーに沿って地図を読むと、おのずと利用できそうな地形やコースは限られてくるものです。
FTLは移動待機時など、時間を見つけてこまめに地図を確認し、次に取るべき最適なコースを読み取っていきます。
③戦闘の有利不利を判断し行動する
FTLは現在起こっている戦闘において、押せるのか・維持は可能か・後退かの3パターンを判断します。現在Fireteamが展開している位置の良し悪し(撃ち上げor撃ち降ろされているのか、2方向以上から撃たれてないか、遮蔽はあるか、人口密度が高くないか等)、敵方と味方の戦力の均衡度合い(敵歩兵の数や敵車両の有無)などによって判断します。この判断を早めに行い、より有利な場所への移動、効果的な火力投射を行います。また、形勢不利な場合は、SLに早めにその旨を伝えれば支援をまわしてもらえる確率も上がります。
これらを無線などでSLや他のFTLと認識を常に共有できるようになると、戦闘による隊の消耗を最小限に抑えることができます。以上、戦闘時において、①SLの命令の趣旨を理解して行動する、②地図を読み込む、③戦闘の有利不利を判断し行動する、の3点を主に意識して私はFTLをプレイしています。
つらつらと書きましたが、私自身も実際にこの全てを完璧にできているわけではありません。また、記載されている事例もほんの一例であり、全ての状況においてそのまま当てはめて良いものでもありません。各状況に応じた判断についてはFTLのプレイ経験を通じて培っていってほしいと思います。
FTLは現場においてかなりの裁量を任せられている職種だと思います。そのことを理解したうえで、SLを補佐するため「自ら考えて行動する」ことを常に意識してプレイすることが「デキるFTL」になる近道だと思います。
ここまで散々書いておいてアレなんですが、正直こういうテクニカルなことは二の次だと思っています。なんだかんだ皆で楽しくプレイできることが第一です。そしてこのFTL講習をきっかけとして皆さんのプレイスタイルに広がりがでれば、もっとArmaを楽しめると思います。
Leader職は楽しいですよ!気負わずどんどん挑戦していってください!
それではより良いArmaライフを。zirpen
参加者・移動編
スタート地点から作戦地域までの移動は、車両やヘリ・空挺降下など色々ありますが、何れにおいても自分の部下の状況把握・SLへの報告がFTLの主な仕事となります。具体的には、隊員の搭乗確認・SLへの報告、降下(車)後のリグループまでの隊員管理などがそれにあたります。車両による移動の場合は、ラグの少ない方をDriverに指定します。また、必要に応じてGunnerも指定します。FTLは助手席に座りDriverのナビを行います。移動時に通過したWPなどについては、都度SLに報告します。また、移動の際は、速度制限の設定の有無をSLに確認しておくと追突等の事故防止に役立ちます。
・戦闘編
作戦地域に到着したら、いよいよミッション本番開始です。FTLの戦闘行動の基本はFTL講習やHPのフィールドマニュアルに詳細が記載されていますのでそちらをご覧ください。ここでは、私がFTLとしてプレイする際に気をつけていることをかいつまんで書いていきたいと思います。①SLの出した命令の趣旨を理解して部下に伝達する。
例えば、分隊が敵の支配地域の森林帯を移動する際、SLが各Fireteam(仮にred・blueチームとします)に対し、「red先行・blue後方で移動せよ」と命令を出したとします。では、FTLはSLの命令の趣旨をどのように理解し、部下に指示を出せばよいでしょうか。
森林帯では視界が悪く、不意な遭遇戦となることが多くあります。こうした状況を踏まえ、先行するredチームはいつでも交戦できる隊形及び移動速度を選択し移動することとなります。また、隊形形成時、接敵の可能性が高い方角には速やかな制圧射が行えるようAutomaticRiflemanを配置します。他方、後方を行くblueチームはredチームが攻撃を受けた際、転進して別方向から敵を叩く若しくはredチームの後退を支援できる位置取りをしなくてはなりません。そのためには、redチームからある程度距離をとるとともに、前方ばかりではなくredチームの左右に気を配る必要があります。
このように、FTLはSLが出した命令の趣旨を理解し、Fireteamとしてどのような行動をとらなければならないか常に考えながら行動します。これができないとSLが隊員の細かい動きまで指示しなければならず、結果として隊の運用に支障をきたしてしまいます。
ですが、実際目まぐるしく変わる戦況に応じて最適な判断と指示を行うには、一朝一夕ではなかなかうまくいくものではありません。私の場合は、一般兵科でプレイする場合であっても、周りの状況をみながら「自分がFTLだったらこう判断する」といったイメージをしながらプレイしています。ベテランプレーヤーが直属のFTLに入ったときは勉強のチャンスです。どのように指示を出すのか逐一観察し、自分の予想と違った指示が飛んできた場合は、何故そのような指示をしたのか考察します。また、実際にFTLスロットに入り、まだ不慣れである旨をAdminや小隊長に伝えたうえで、ベテランの方にサポートに入ってもらうようお願いするのも一つの手だと思います。
②地図を読み込む。
隊が進むべき最適なコースを選択したり、戦闘で有利な位置取りを行えるようになると自身は勿論、隊員の生存率をぐんと上げることができます。地図を読む力はFTLだけでなくSLや小隊長においても非常に重要なスキルです。私もFTLやSLをプレイする際は、結構な時間を地図を読む時間にあてています。では、最適なコースや有利な位置取りは具体的にどうやって判断すればよいのでしょうか。単に「目的地に行け」と言われて地図を見ても、よほど極端な地形でない限り、目的地へのコースは無数に存在します。FTLはこのコースの中から最適なコースを選択しなければなりません。
地形に応じた具体的な移動方法や戦い方は、Grownさんが作成したフィールドマニュアル(小隊長向け)が非常に参考になります。
フィールドマニュアル<作戦立案の手引き>https://triserver.com/arma3/102193
内容は小隊長向けにマクロ的に書かれてはいますが、これをミクロな場面に当てはめることでSLやFTLレベルでも活用することができますので、是非読んでみてください。
では、こちらに記載されているものの中から重要なものをいくつかピックアップしていきたいと思います。zirpen
参加者先日はFTL講習お疲れ様でした。今回講師として参加させていただきましたが、一部伝え切れなかった部分もあるので、フォーラムに殴り書きさせていただきます。基本的な内容はFTL講習やHPのフィールドマニュアルに詳細が記載されていますので、ここでは私が普段気にしている部分をピックアップして書いていきたいと思います。
記載する内容は私の主観的要素が多分に含まれていますし、一部SLの仕事と被っているところもあります。また、読者のプレイスタイルによっては活用できない内容もあるかもしれませんので、その点を含みおきの上お読みください。
FTLはSLを補佐する立場の職種であると座学でもありましたが、SLに楽をさせてあげて他の分隊との連携や隊の効率的な運用に精神を傾けられるよう「自ら考えて行動する」ことが、FTLの役割のキモとなります。以下、各場面におけるFTLの役回りを記載していきます。”
・準備編
ミッションが始まり、無線チェックが一通り済むと、SLから各Fireteamの色の割り振り、装備についての大まかな方針が示されます。これを受け、本作戦において各兵科に必要な装備を判断し、具体的な指示を出すのが準備時におけるFTLの仕事となります。
装備選択の根拠なる要素は沢山ありますので一概には言えませんが、私が判断に使う要素をいくつかピックアップしてみます。まず、タスクに応じて必要な装備を判断します。
弾薬箱等の破壊の場合、爆薬の携行は必須になりますし、人質の救出の場合はハンドカフやスタングレネードがあると便利です。制圧戦や防衛戦では医薬品やAutomaticRifleman・Grenadierの弾数を多めに持っておくとミッションを有利に進めることができます。FTLはタスク及びそれに付随する戦闘の形態に応じて装備を判断し、隊員に指示を行います。また、移動する距離や地形、天候や時間帯、敵との交戦距離などを考慮し、最適な装備・重量を判断します。
例えば、山岳戦では勾配のきつい坂道をマラソンすることも多いですし、作戦の時間帯によっては、ナイトビジョン・レーザーサイトやフレアなどの用意が必要になります。また、遮蔽の少ない山岳戦や砂漠戦では交戦距離が長くなりがちですが、市街戦や森林戦では短くなります。FTLはこれらに応じた装備や重量を判断します。また、重量制限○kg以内という指示に対して、その重量制限ギリギリまで装備を持とうとする人がいますが、装備は軽ければ軽いほど有利です。重量が重いと移動時に息切れしやすくなり、隊全体の行動を遅らせるだけでなく、エイム時のブレを引き起こします。ひいては、いざというときに適切な戦闘行動ができず、隊員の生存率を下げる結果に繋がることも少なくありません。その点も留意した上で、FTLは隊員の重量の管理を行います。
また、小隊ないし中隊の編成・運用思想によって装備を判断することもあります。
他隊の支援用分隊として行動する場合は機動力よりも火力を重視した装備を選択することになりますし、航空支援が期待できる場合は、RedSmokeRoundなど航空攻撃指示用の装備が必要になるでしょう。小隊本部等からAT火器の割り振りが予想される場合は、あらかじめATを担当する兵科の重量を軽めに押さえるよう調整することも必要になります。FTLは以上のような要素をふまえて各兵科の装備を指示します。
各兵科の準備が終わったら、自分のFireteamの装備の把握を行います。
指示した装備をちゃんと準備しているか、爆薬は何個持ったか、ATは何本あるか、AutomaticRiflemanは弾をどれだけ携行しているか、Grenadierは40mmを何発持っているか・・・など。確認が終わったら、SLに報告を行います。私がFTLをやる際には、SLにATの本数(弾頭の種類も)、AutomaticRiflemanの弾数は必ず報告するようにしています。Fireteamの火力を報告することでSLは分隊の浸透能力や継戦能力を判断する材料とします。分隊内ブリーフィングでは、SLから分隊の行動予定や他隊の動き、発砲規制などの説明を受けます。
ブリーフィングでは、単純に分隊の行動予定を確認するだけでなく、その分隊の行動の趣旨を理解することが大切です。主攻としてガンガン攻めていくのか、攻撃は他隊に任せてコッソリ侵入するのか、また、想定される敵勢力は何か、その違いによってとるべきコース選定や、戦闘時における位置取りが変わってきます。私がFTLをやる際は、ブリーフィング時にこうした趣旨を踏まえて移動するであろうコース上で使えそうな地形や、遮蔽物がないか事前にチェックしています。ブリーフィングが終了したら、いよいよ作戦地域に向けて移動となります。
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